✅ 導入|「調子に乗っていたのかもしれません」
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ここ3か月、本当にありがたいことに、
配当が過去最高のペースで積み上がっています。
月16万円を超えることも増えてきて、
数字だけを見れば、
「順調そのもの」
「このままいけばFIREも見えてくる」
そう思える状態でした。
でも──
ある日、ふとポートフォリオを見直していたときに、
**「なんか、感覚が鈍ってるな」**と感じたんです。
新しい銘柄を買う判断が早すぎる。
「調べる前に買ってるな」「似たような銘柄をまた入れてるな」
そんな行動が目立ってきていた。
たぶん、調子が良いことで、
どこかで「今なら何を買っても増える」みたいな、
“慢心”があったんだと思います。
本来は“数字が増えて嬉しい”はずなのに、
どこかで**「これって危ないかも」という違和感**が出てきた。
これは、自分の投資を振り返るタイミングだなと、
そう感じました。
✅ |調子がいい時ほど、リスクに鈍感になる
投資って、“苦しい時”より“うまくいってる時”の方が怖いと思います。
なぜなら、うまくいってる時って──
判断が甘くなりやすいから。
僕もまさにそうでした。
・配当が積み上がってる
・評価益も出てる
・資産も順調に増えてる
だから、つい「今のままで大丈夫だろう」って思ってしまった。
そしてその結果、どうなったかというと──
✔️ 銘柄選びが雑になる
→「高配当」という条件だけで選んでしまう
→財務や配当性向をきちんと見ていない
✔️ 似たような銘柄を重ねてしまう
→例:通信株ばかり、たばこ銘柄ばかり
→気づけば“分散”しているつもりが“集中投資”に
✔️ リスクを正しく見ていなかった
→「今の配当利回り」だけに目が行って、
本質的な“企業の安定性”を見落としていた
調子が良い時って、“勢い”に乗って進めてしまうんですよね。
でも、そんなときこそ──
「この判断、本当に今も正しい?」
「買い急いでないか?」
「リスク、ちゃんと見えてるか?」
っていうチェックポイントを持っておくべきだったと、
今では反省しています。
この感覚、きっと多くの人が経験あると思います。
特に、資産が増えていくフェーズにあるときほど、
**「落とし穴は足元にある」**んですよね。
✅ |“良い時”にこそ、仕組みを見直す
配当が安定して入ってくると、
人は“安心した気”になるんですよね。
「このままいけば、FIREできるかも」
「もう働かなくてもいいんじゃ?」
そんなふうに、どこかで**「完成した気持ち」**になる。
でも、本当はそこに落とし穴がある。
▷ たとえば、配当の「出方」にもリスクがある
- 為替に依存している(米ドル建て)
→円高になると、実際の受け取り額は目減りする - 減配される可能性がある
→業績が悪化すれば、当然見直される - 毎月配当でも、月によって偏りがある
→実際には“収入の波”がある状態
調子がいいときって、
そういう“脇にあるリスク”を見て見ぬふりしがちなんですよね。
でも本来、投資って「今うまくいってるか?」より、
「悪い時でも壊れないか?」の方が大事。
自分でも、配当再投資・高配当戦略は気に入ってる。
でも、「この戦略は“逆風”でも通用するか?」
そうやって逆の目線からチェックする視点を、
少し忘れてた気がします。
リスクって、“今見えていない”だけであって、
“そこにない”わけじゃない。
今こそ、**仕組みが本当に機能するのか?**を見直すタイミングだったと思います。
✅ |だからこそ、続けるのは“積み上げ”と“振り返り”
これだけは揺るがないと思ってることがあって。
それは、調子が良くても悪くても──
**「積み上げること」と「振り返ること」**は、止めてはいけないということ。
✔️ 配当は継続して再投資する
好調な今こそ、淡々と続ける。
もらった配当は「使う」より「育てる」に回す。
これが、未来の自由を買う“種まき”になる。
✔️ 月に1回はポートフォリオをチェックする
気づいたら偏ってる。気づいたら銘柄が増えてる。
そうならないように、「意図したポートフォリオになってるか?」を確認する。
分散しているつもりが、「セクターが被ってるだけ」なんてこともある。
✔️ マーケット全体の流れも見る
個別銘柄に集中しすぎると、**「木を見て森を見ず」**になってしまう。
「今、世界のマネーはどこに動いてるのか?」
「金利は?ドル円は?」
そういったマクロの視点も、バランスよく取り入れていく。
✔️ 自分の判断に“ツッコミ”を入れる
一番大事なのはこれかもしれません。
「なぜこれを買ったのか?」
「これは今でも正しい判断か?」
あえて自分に“質問”を投げかける。
振り返ることで、ブレていたら修正できるし、
合っていれば、より自信を持って進める。
だから僕は、**“走りながら考える”じゃなく、“考えながら走る”**投資スタイルでいたいと思っています。
✅ |調子がいいときこそ、“自分”を疑う
今回あらためて思ったのは、
**投資って「お金を増やすこと」以上に、「自分と向き合うこと」**だということ。
数字が伸びているときは、自信もつく。
でも、その裏で油断や慢心が少しずつ積み上がってることもある。
資産3,000万円。
月の配当16万円。
それでも、どこかに「このままでいいのか?」という不安がある。
でも、これは悪いことじゃない。
むしろ、“振り返りのきっかけ”になるなら、それは成長のサインかもしれない。
調子が良いときほど、「仕組みが効いてるか?」を確認する。
判断が雑になっていないか、自分に問いかける。
投資って、続ければ続けるほど“生活”になっていく。
だからこそ、良いときも悪いときも、“自分のスタイル”を持つことが大事なんだと思います。
これからも、積み上げながら、時々立ち止まって。
“調子に乗らない自分”を育てながら、
ゆっくり、でも確実に、前に進んでいけたらいいなと思っています。
✅ アフタートーク的な一言
「調子がいいときほど、自分を疑ってみる」
これはちょっと苦いけど、確かな学びでした。
みなさんは、どんな時に“ハッとした”経験がありますか?