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【私の経験】投資資産3000万円以上でも6ヶ月分の生活防衛資金を確保する理由とは?

【徹底解説】行き過ぎた投資と生活防衛資金のバランス|資産形成を成功させるために必要な考え方

Contents

投資を続けるなかで、「生活防衛資金をどの程度確保するべきか?」という疑問に直面することは少なくありません。

資産が増えてくると、「もっと資金を投資に回したほうが効率的では?」という考えが浮かぶこともあります。

しかし、過剰にリスクを取ることで、一時的な資産増加は見込めても、長期的な視点では不安定要素を抱えることになりかねません。私自身、投資を進める中で防衛資金の重要性を改めて認識し、適切なバランスを見極めながら資産を構築しています。

本記事では、

  • 行き過ぎた投資のリスクとは?
  • 生活防衛資金の適切な目安と考え方
  • 配当金・収入保証保険とのバランスをどう取るべきか?

これらのテーマを深掘りし、長期的に安定した資産形成を実現するための投資戦略を解説していきます。

以下にショート動画としてブログ記事を簡潔にまとめました。お時間ない方は聞くブログとしてご利用してみては?

1. 投資の偏りすぎに注意!リスクと適切なバランスの考え方

投資に熱心になるほど、「余剰資金はできる限り投資に回すべきでは?」と考えがちです。しかし、リスク管理を怠ると、突発的な支出に対応できず、結果的に資産を切り崩す事態に陥る可能性があります。

適切なバランスを取らずに投資に偏りすぎると、思わぬリスクを抱えることになります。


投資の比重が大きすぎると起こるリスク

行動潜在的なリスク
生活防衛資金を削ってフル投資急な支出に対応できず、投資資産を取り崩す必要が生じる
レバレッジを過剰に利用相場の急変で強制ロスカット、資産を失うリスクが増加
配当金を過信する減配リスクを考慮せず、突然の収入減少に対処できなくなる

たとえば、生活防衛資金を削ってフル投資すると、急な医療費や修繕費が必要になったときに、タイミングが悪い市場環境で資産を売却しなければならなくなります。

特に、株式市場が暴落しているタイミングで資金が必要になると、本来であれば持ち続けたい優良銘柄を安値で手放すことになり、資産形成のスピードを落とす原因になってしまいます。

また、レバレッジを多用すると、資産の増加ペースは早まる可能性があるが、逆に市場の急変時には大きなダメージを受けます。2020年のコロナショックや2022年のテック株暴落では、信用取引を利用していた投資家が強制ロスカットにより大きな損失を抱えた事例が多数ありました。

さらに、配当金収入が増えてくると「配当さえあれば問題ない」と考えがちだが、減配リスクは常にあります。特定の企業やセクターに偏りすぎると、経済状況や政策の変化によって収入が大幅に減る可能性もあります。


適切なバランスを意識した投資戦略

私自身も、投資を始めた当初は「可能な限り投資に回して、資産を最大化すべき」と考えていた時期もありました。しかし、相場の急変や予期せぬ出費によって、一時的に資金繰りが苦しくなる経験をしたことから、リスク管理の重要性を痛感しました。

そこで現在は、個別株10銘柄・投資信託6銘柄に分散投資しつつ、適切な防衛資金の確保を意識 しています。

特に個別銘柄では、以下のようにセクターを分散 し、特定の業界に依存しすぎないポートフォリオを構築している。

セクター代表的な投資銘柄
生活必需品高配当の消費財企業
エネルギー石油・ガス・再生可能エネルギー企業
金融銀行・保険会社
素材鉄鋼・化学メーカー
資本財製造業・インフラ関連企業

この分散戦略により、市場全体の変動リスクを抑えながら、安定したインカムゲインを確保することを目指しています。

また、投資資産と生活防衛資金のバランスを適切に取ることで、長期的な視点で資産形成を続けられる環境を整えています。投資によるリターンの最大化を図りながらも、「守り」の部分も強化することで、精神的な安定を保ちつつ、より戦略的な資産運用が可能になります。


2. 生活防衛資金の重要性と適切な目安

生活防衛資金とは、「もしもの事態が発生したときに、投資資産を切り崩さずに済むための資金」だ。長期投資を続けるためには、この資金を適切に確保し、精神的な安定を得ることが不可欠になる。

生活防衛資金の適正額の目安

生活防衛資金適用する人のタイプ
3ヶ月分安定収入があり、副収入や配当収入がある人
6ヶ月分転職リスクがある会社員、収入の変動がある人
12ヶ月分以上フリーランス・自営業など、収入の安定性が低い人

私も投資を始めた当初は 1年分の生活防衛資金 を確保していましたが、資産が増え、特に 配当金収入が増加するにつれて、防衛資金を減らしても安心できるようになった。現在は 6ヶ月分 を目安としていますが、今後さらに配当金が安定すれば、3ヶ月分にシフトすることも考えています。

例えば、昨年度は年間190万円の配当収入を得ることができました。これは、投資を始めた頃の年間10万円弱の配当と比べても、かなり状況が違っています。

さらに、当時1,000万円だった総資産も3,000万円以上に増えています。こうした変化を考慮しながら、生活防衛資金のバランスを調整しています。


ポイント:生活防衛資金の見直しを定期的に!

生活防衛資金は、「一度決めたらそのまま」ではなく、収入・資産状況の変化に応じて見直すことが大切です。

✅ 投資資産や配当収入が増えてきたら、防衛資金を少し減らし、その分を投資に回す選択肢もある
✅ 一方で、副収入が安定しない・転職を考えている場合は、少し多めに確保しておくと安心

現在の生活防衛資金が「本当に今の自分に合っているか?」を考え、最適なバランスを探していくことが、資産形成をスムーズに進めるポイントになると思います。


3. 生活防衛資金が必要な「もしもの事態」

「まとまった支出の予定がないなら、防衛資金を削ってもいいのでは?」と思うこともあるが、予測できないリスクは常に存在します。どんなのがあるか考えてみました。

ケース具体的なリスク
収入の減少転職・リストラ・病気やケガによる収入減少
大きな出費家族の医療費・住宅や車の修理費
投資資産の減少株価暴落・減配・為替変動
家族のライフイベント子供の進学・親の介護・引越し

これらのリスクに対処するために、生活防衛資金を確保しておくことは、投資家としての長期的な成功に不可欠だと考えています。

私の場合:転職2回の経験とリスク管理の重要性

私はこれまでに 2回の転職 を経験しています。幸いにも、年収が大きく落ちることなく転職できたが、振り返ると「運が良かった」部分も多いと感じています。

特に当時は、スキルを客観的に証明できる資格をほとんど持っていなかった ため、社内の評価が高くても市場価値としての証明が難しかった。結果として、転職活動では「前職の経験」や「実績」で勝負するしかなく、リスクを抱えながらの決断となりました。

この経験を踏まえ、私は 「資格を取得すること」も生活防衛の一環 だと考えるようになりました。


資格取得も「もしもの事態」に備える手段

転職時の選択肢を広げるためにも、資格を取得し、スキルを証明できる状態にしておくこと は、不測の事態に備える意味で非常に重要になってきます。

そのため、現在は 毎年1つ以上の資格取得を目標 にしている。これも、ある意味で 「収入減少リスク」に対する防衛資金のようなもの だと考えています。

💡 「金銭的な備え(生活防衛資金)」だけでなく、「スキルや知識の備え」も重要!
👉 万が一の収入減少時に、すぐに新たな仕事を得る選択肢を持つ ことができれば、よりリスク耐性が高まります。

投資と同じように、「生活防衛資金」も「スキルアップ」もバランスを取りながら準備していくことが、長期的な安定につながります。


4. 収入保証保険と配当金のバランス

私は、「配当金」+「収入保証保険」 を組み合わせることで、家族の生活基盤をより安定させる仕組みを構築しています。

そして私の場合単に生活防衛資金だけではなく、収入保証保険や配当金という『防衛策』を組み合わせています。

収入保証保険とは?どんな役割を果たすのか?

収入保証保険とは、被保険者(私)が万が一死亡または高度障害になった場合に、残された家族へ毎月一定額の給付金が支払われる生命保険 です。

一般的な生命保険は「死亡時に一括でまとまった金額が支払われる」仕組みだが、収入保証保険は 「給与のように毎月決まった金額が支給される」 ことが特徴。これにより、遺族が急にまとまった資金を管理する必要がなく、日々の生活費を安定して補うことができます。

✅ 収入保証保険の主な特徴

項目収入保証保険の特徴
給付方式一括払いではなく、毎月一定額が支払われる
保障期間一定の年齢(例:60歳まで)まで毎月給付
保険料の安さ一般的な定期生命保険よりも割安
受取総額の変化時間が経つにつれて受け取る総額は減少する

私が契約しているのは、「毎月10万円の給付が受けられる収入保証保険」 で、仮に今の時点で万が一のことがあれば、60歳まで毎月10万円=最大3,000万円以上の保障 となります(加入年齢による)。

この収入保証保険によって、家族の最低限の生活費を確保 できるようにしています。


配当金+収入保証保険のシミュレーション

現在、私の投資ポートフォリオでは、年間190万円の配当金 を得ています。これは月換算すると約 15.8万円(190万円 ÷ 12ヶ月)になり、この配当金に、毎月10万円の収入保証保険 を組み合わせることで、万が一のときの生活費カバー率 をシミュレーションしてみます。

【シミュレーション①】現在の状況(年間配当190万円)

収入源月額年間
配当金15.8万円190万円
収入保証保険10万円120万円
合計25.8万円310万円

現在の生活費が 約25万円 だとすると、配当金と収入保証保険を合わせることで ほぼ100%カバーできる 状態になっています。


【シミュレーション②】配当金が年間300万円に増えた場合

今後、配当金収入が増えた場合のシミュレーションもしてみましょう。

収入源月額年間
配当金25万円300万円
収入保証保険10万円120万円
合計35万円420万円

この状態になると、配当金だけで 生活費の100%をカバーできる ため、収入保証保険がなくても十分生活できる状況になります。

この段階になれば、収入保証保険の見直し も検討できます。たとえば、

  • 保険の保障額を減らして保険料を下げる
  • 収入保証保険を解約し、節約した保険料をさらに投資に回す

こうした選択肢を持てるようになりますね。

5. 生活防衛資金と投資のバランスをどう取るべきか?

生活防衛資金の適正額は人それぞれ異なるが、適切なバランスを取ることで「資産運用の安定性」と「精神的な安心感」の両方を確保できる。私はこれまでに、資産が1,000万円から3,000万円以上に増える過程で、生活防衛資金の考え方を変えてきました。

ここでは、生活防衛資金を適正に設定するための3つのポイントを掘り下げて解説していきます。


① 現在の年間生活費を把握する

生活防衛資金を決める上で最も重要なのは、自分の年間生活費を正確に把握すること

例えば、以下のような月間支出がある場合:

項目金額(円)
住宅費(ローン・家賃)80,000
食費50,000
光熱費・通信費25,000
保険料20,000
交通費・ガソリン代15,000
趣味・娯楽費20,000
その他雑費10,000
合計220,000

この場合、年間生活費は 220,000円 × 12ヶ月 = 2,640,000円(約264万円) となります。


② 収入源の安定性を考慮する

収入が安定しているかどうかによって、防衛資金の目安は変わります。

  • 公務員・安定した正社員 → 3ヶ月分でもOK
  • 転職リスクがある・ボーナス依存 → 6ヶ月分確保が無難
  • フリーランス・自営業 → 12ヶ月分以上確保が理想

私はこれまでに 2回の転職を経験 しており、幸いにも年収が大きく下がることはありませんでした。しかし、当時は資格もほとんど持っておらず、転職市場での競争力は高くなかった。この経験から、安定した収入源を確保することの重要性 を強く実感しました。

そのため現在は、副収入としての配当金や収入保証保険を活用し、生活防衛資金を少しずつ減らせる状況を整えています。


③ 投資資産の流動性を確認する

資産のすべてが投資に回っている場合、すぐに現金化できるかどうかを考慮する必要があります。

例えば、

  • 個別株・ETF → 市場が開いていればすぐに売却可能
  • 投資信託 → 売却に数日かかるものもある
  • 不動産投資 → 流動性が低く、売却には時間がかかる

私の場合、個別株10銘柄・投資信託6銘柄に分散投資しており、即現金化できる資産も一定量確保 している。ただし、急な出費に備えるために、常に100万円以上の流動資産(普通預金など)を確保 している。

このように、「資産はあるけど、すぐに現金化できない」という状態を避けることも大切ですね。

また保険などの補助を活用するなどもありますね。(収入保証保険があると精神的な安心感が得られる)これは先ほど説明したので詳細は割愛します。

6. まとめ|攻めと守りのバランスを意識する

✔ 行き過ぎた投資のリスクを避ける

短期的なリターンを求めて生活防衛資金を削ると、いざという時に資産を安値で売却しなければならなくなる。防衛資金は 「暴落時に動じずにいられるための保険」 という意識を持つことが大切です。

✔ 生活防衛資金は状況に応じて調整

  • 収入が安定しているなら3ヶ月分でもOK
  • 転職・収入変動のリスクがあるなら6ヶ月分
  • フリーランス・自営業なら12ヶ月分以上が理想

私は現在、配当金+収入保証保険を活用しながら、6ヶ月分の生活防衛資金を確保 しているが、将来的に配当金収入が年間300万円を超えた場合は、3ヶ月分にシフトすることも考えています。

✔ 配当金+保険+防衛資金のバランスを考える

収入保証保険や配当金を活用することで、「生活防衛資金を全額現金で持つ必要はなくなる」。その分、より多くの資金を投資に回しながら、適切なリスク管理をすることが可能 になります。


💡 補足

今、自分の生活防衛資金が適切かどうかを見直すために、以下の3つの質問を自問してみましょう。

✅ 自分の生活費は、年間いくらかかっているのか?
✅ 収入源はどれくらい安定しているか?副収入はあるか?
✅ 緊急時にすぐ現金化できる資産はあるか?

この3つを整理すると、自分にとって最適な防衛資金の額が見えてくるはずです。

資産形成は 「攻める部分(投資)」と「守る部分(生活防衛)」のバランス が鍵になると思います。
「リスクを取りすぎず、しかし機会損失も避ける」ために、自分に合った最適なバランスを見つけていきましょう。


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