「30代後半になって、ふと『このままでいいのか?』と不安になったことはありませんか?」 「転職するにしても、今の自分には何の武器もない……。そんな焦りを感じたことは?」 「でも、だからといって今さら勉強するなんて遅すぎるんじゃないか?」
——そんな悩みを持つあなたにこそ、伝えたい話があります。 投資の分散と同じように、スキルを分散することで人生のリスクヘッジができる のです。
この記事でわかること
Contents
- 30代後半からでも「学び直し × 資格取得」で人生を変えられる
- 投資の分散と同じように、スキルを分散することでリスクヘッジができる
- これまで勉強してこなかった普通のサラリーマンが、どのようにして学びの習慣を作り、3年で複数の資格を取得できたのか
- 仕事だけに頼らず、個人のスキルを磨くことで「将来の選択肢」を増やす考え方
- 投資と資格取得の共通点を理解し、効果的な自己投資の方法を学ぶ

資格なんて考えてもいなかった自分
30代後半、「学び直し」なんて自分には関係ないと思っていた
私は学生時代、勉強が得意でも好きでもなかった。
最低限のことだけこなして、受験を乗り越え、社会人になった。
社会に出てからは「仕事を覚えるだけで精一杯」。
資格を取る余裕もなければ、そもそも「資格を取っても給料が上がるわけじゃないし、意味あるの?」とさえ思っていた。
それでも、30代後半に差し掛かると、ふとした瞬間に不安を感じるようになった。
「このまま今の仕事だけを続けて、本当に大丈夫なのか?」
「もし会社が傾いたら?転職するにしても、自分には何の武器もない……」
年齢とともに、「若さ」という価値は確実に失われていく。
社内ではそれなりに認められていても、社外に出たら、私はただの30代後半のサラリーマン。
新卒のように「これから伸びるポテンシャル」に期待されるわけでもなく、管理職になるには経験も実績も足りない。
何か手を打たなければ、選択肢がどんどん狭くなる——。
そんな焦りを抱えながらも、具体的な行動には移せずにいた。
「何かしなきゃ」と思う一方で、「今さら勉強を始めるなんて遅すぎるんじゃないか?」という気持ちもあった。
しかし、そんな私でも、学び直しと資格取得によって人生を変えることができた。
では、どうやって一歩を踏み出し、3年で複数の資格を取得するまでに変わっていったのか?それは投資との出会い、資産形成を進めていく中で変わっていった自己投資という考え方でした。
「集中投資」している自分に気づく
投資を始め、順調に資産形成を進めていく中で学んだことの一つが「分散投資の重要性」だった。
例えば、利回り3%の安定した銘柄があったとしても、それだけに全資産を投じるのはリスクが高い。企業の業績が悪化したり、予期せぬ外部環境の変化で株価が下落したら、一気に資産が減ってしまう。
だが、ふと自分自身の働き方を振り返ってみたときに気づいた。
「これ、俺も同じ状態じゃないか?」と。
今の仕事しかできない、転職市場で武器になるスキルがない、資格もない――つまり、一本の銘柄(=今の仕事)に「人的資本」を集中投資している状態だった。
もし会社が傾いたり、職場環境が悪化したら?自分が思うように働けなくなったら?
リスク分散のないポートフォリオが崩れたときのように、一気に追い込まれるのは目に見えていた。
分散投資としての資格取得
そこで考えたのが、人的資本の「分散投資」だ。
資産形成でいう「リスクヘッジ」を、自分のスキルでも実践しようと考えた。
資格取得はその手段の一つだった。
資格を持つことで、次のような「リスク分散」の効果が得られる。
- キャリアの選択肢を広げる(リスク低減)
例えば、現職に関連する資格を取ることで、社内での評価が上がる可能性があるし、同じ業界内での転職も有利になる。
→ 具体例:工場勤務ならQC検定や非破壊検査の資格を取ると、専門性が証明される。 - 異業種への転職にも備えられる(ポートフォリオの多様化)
仕事一本に頼るのではなく、異業種へのルートを確保する。
→ 具体例:ITパスポートを取れば、未経験でもIT系の知識を証明でき、キャリアチェンジの道が開ける。 - 独立や副業の準備ができる(配当金のような安定収入)
会社員としての収入だけでなく、副業につなげる手段も作れる。
→ 具体例:FP資格を取れば、お金の知識を活かした副業(ライティングやコンサル)が可能になる。 - 「無形資産」を増やしておくことで、不測の事態に備えられる
一度得た知識やスキルは、不況やリストラの影響を受けにくい。
→ 具体例:フォークリフトの資格を持っていれば、製造業だけでなく物流業でも活かせる。
集中投資のリスクと、分散の必要性
もし今の仕事一本に頼り続けると、どんなリスクがあるのか?
これを、投資の世界に例えるとよく分かる。
これは投資における「複数の銘柄に分散する」ことと同じ原理。
単一銘柄に集中投資するのと同じ
仕事一筋で資格もスキルもない状態は、まるで高配当だけを理由に一つの銘柄に全額投資しているようなもの。
「今は大丈夫」と思っていても、経済状況や市場の変化で簡単に崩れる。
3%の利回りでも、集中投資だと破綻リスクがある
例えば、利回り3%の安定した銘柄を持っていても、集中投資ならリスクは大きい。
それと同じで、「今の仕事は安定しているから大丈夫」と思っていても、何かあれば大きなダメージを受ける。
人的資本にも「分散」が必要
仕事一本に依存せず、スキルや資格を複数持っておくことで、どこかがダメになっても別の道を選べる。
実際に転職して3年で取得した資格
では実際にどんな資格を取得してきたのか?私は「まずは土台を作ろう」と考え、幅広く初級レベルの資格を取得していった。
- ITパスポート → ITリテラシーの基礎
- FP3級(ファイナンシャルプランナー) → 投資や資産管理に活かす
- 危険物取扱者乙4・乙6 → 現職のスキル向上
- 非破壊検査(レベル2) → 工場勤務における専門性UP
- QC検定3級 → 品質管理の基礎
- フォークリフト免許 → 実務で役立つ資格
- メンタルヘルスマネジメント3級 → 心理・労務管理の基礎
最初から専門的な資格を狙うのではなく、「まずは広く学び、どの方向に深掘りするかを決める」という戦略を取った。あと自分自身そこまで勉強自体が得意ではないのと、メンタルが強いわけではないので、最初から難関資格を狙って躓いてしまうと資格取得という目標を継続できないという観点からまずは誰でも頑張れば手の届きそうな資格から入っていきました。
これから目指していく資格
次のステップとして、より専門性を深める資格取得を進めていくつもりです。
IT系
- 基本情報技術者試験(FE) → ITスキルの基盤強化
- Pythonエンジニア認定試験 → データ分析や業務改善に活かす
- AWSクラウドプラクティショナー → クラウドの知識を習得
金融・投資系
- FP2級 → 資産管理の応用力を高める
- 簿記2級 → 企業の財務分析に役立てる
- 証券外務員一種 → 金融商品の知識を深める
現職スキル系
- QC検定2級 → 品質管理の専門知識を強化
- 機械保全技能士2級 → 保全・メンテナンススキルを習得
- エネルギー管理士 → 工場の省エネ管理を学ぶ
こうして、**「IT × 金融 × 現職スキル」**の3本柱を強化し、どんな状況でも対応できるスキルセットを築いていく。
まとめ
30代後半からでも、学び直しは決して遅くない!
むしろ、今だからこそ「自己投資」の価値が最大化する時期だ。
これまでの経験を活かしつつ、新しいスキルを身につけることで、「今の仕事 × 新たなスキル」 という掛け算が生まれ、キャリアの選択肢が増える。
たとえば、私自身も最初は「投資」だけを軸にしていたが、
「IT × 投資」「工場業務 × IT」「金融知識 × 資産運用」など、スキルを組み合わせることで、視野が広がり、より強固な土台を築けると実感した。
まずは小さく始めてみよう!
「自己投資」と言っても、何か大きなことを始める必要はない。
まずは 1つの資格を取ること からスタートすればいい。
- ITの基礎を学ぶなら → ITパスポート
- お金の知識を深めるなら → FP3級
- 現職を強化するなら → QC検定3級
たった一つの資格を取るだけでも、
・学ぶ習慣がつく
・新しい視点が得られる
・仕事や副業の可能性が広がる
といった変化が生まれる。
そして、その小さな一歩が「人生の選択肢を増やす」ことにつながる。
「お金の投資」だけでなく、「自分自身の分散投資」も同じくらい大事。
ぜひ、今日から 「未来の自分にリターンをもたらす投資」 を始めてみてほしい!次回以降は具体的に私が実践している勉強法について記事にしていこうともいますのでお楽しみに!