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「田舎 vs 都会」データで比較!持ち家を選ぶ前に知るべき5つの事実

「家を持つこと」は、多くの人にとって人生最大の決断の一つです。特に田舎では、いまだに「持ち家=当たり前」という価値観が根強く残っています。しかし、私は現在、賃貸を選択しています。それは、投資を行う中で培った「資産としての価値を考える視点」が大きな理由です。

この記事では、私がなぜ賃貸派なのかを、田舎の不動産市場の現状や投資的視点を交えながら掘り下げていきます。読者の皆さんに役立つ具体的なデータも取り入れながら、持ち家と賃貸の選択について考えていきましょう。(賃貸、持ち家シミュレーションも作って見ました興味がありましたらご利用になって見てください)


持ち家志向が根強い田舎の現状

田舎では、持ち家志向が根強い背景にはいくつかの理由があります。

  1. 土地や住宅価格の安さ
    • 都会と比べて土地や家の価格が手頃で、購入のハードルが低い。
  2. 文化的・心理的な安心感
    • 持ち家を持つことが「安定」の象徴とされ、家族や地域社会からの支持を得やすい。
  3. 相続文化
    • 親から土地や家を譲り受けるケースが多く、そのまま住み続けることが自然と考えられる。

これらの理由により、田舎では「持ち家が当たり前」という価値観が続いています。しかし、この価値観の裏にはリスクも潜んでいます。

以下の比較表は、都会と田舎における不動産市場や生活環境の違いを示しています。この違いが、田舎の持ち家市場におけるリスクや課題を浮き彫りにします。

比較項目都会田舎
人口の増減+126,515人 (東京圏, 2023年転入超過)減少傾向(地方圏全体で転出超過)
空き家率低い(5%未満)高い(例: 空き家率15%以上)
不動産価格高い(例: 港区の坪単価: 300万円以上)低い(坪単価: 10万円未満もあり)
再開発プロジェクト数多い(例: 20以上の主要再開発プロジェクト)少ない(例: 再開発プロジェクトほぼなし)
平均通勤時間約60分約30分
教育施設の充実度高い(学区ごとの競争率が激しい)低い(選択肢が少ない)
医療機関の充実度高い(総合病院多数)低い(専門病院が少ない)

この表から分かるように、都会と田舎では不動産市場や生活環境に大きな違いがあります。田舎では空き家率が高い一方で再開発プロジェクトがほとんど進んでおらず、エリア全体の資産価値が低下し続けています。これにより、田舎で持ち家を購入することへの「ワクワク感」が欠けるのです。

一方、都会では人口が集中し続けており、不動産価格も高止まりしているものの、再開発による価値向上の期待があります。田舎の持ち家市場が投資的に魅力を欠く理由は、こうした背景が大きく関係しています。

データ出典の詳細

データ内容出典
不動産価格国土交通省『住宅・土地統計調査報告』
再開発プロジェクト数東京都不動産市場レポート
教育施設の充実度内閣府『地方創生に関する各種報告書』
医療機関の充実度内閣府『地方創生に関する各種報告書』

投資家的視点で見る田舎の持ち家のリスク

1. 資産価値が下がり続けるリスク

田舎の持ち家が「資産」として成り立たない最大の理由は、売買市場の流動性が極めて低いことです。以下に具体的な例を挙げます。

  • 都会: 港区の坪単価は300万円を超えるケースもあり、再開発や人口増加により資産価値が維持または上昇する可能性が高い。
  • 田舎: 坪単価が10万円未満の地域もあり、需要が少ないため、購入した瞬間から含み損を抱える感覚になります。

これでは、投資として魅力がありません。

2. 修繕や維持費の負担

田舎で持ち家を購入すると、ローンを完済した後も修繕費や固定資産税などのコストが継続します。築年数が経つにつれてメンテナンスの頻度も増え、リフォーム費用が負担になります。

一方で、賃貸では備品が壊れた場合の修理費用は大家が負担することが多く、予期せぬ大きな出費を避けられます。


賃貸派としての視点:ライフスタイルと柔軟性

1. ライフスタイルの変化に対応できる

人生は常に変化します。家族構成の変化や子供の進学、転職など、生活環境が変わる可能性を考えると、賃貸の柔軟性は非常に魅力的です。

例として、子供の進学先が都会の大学だった場合、田舎の持ち家に住み続けるよりも都会に引っ越すほうが合理的です。賃貸ならその選択が容易です。

2. 自由な選択肢を持てる

田舎ではそもそも物件の選択肢が少なく、自分の理想に近いエリアで暮らすのは難しい場合が多いです。一方、都会ではエリアごとに特性が異なり、ライフスタイルや目的に合わせて選ぶ楽しみがあります。


投資経験が与えた影響:住宅購入を冷静に考えるきっかけ

もし投資をしていなかったら、このような視点を持つことなく、家族が増えたタイミングで持ち家を購入していたかもしれません。特に子供ができた際には、住宅購入というハードルが心理的に下がりやすく、勢いで決断してしまうことも多いでしょう。

しかし、投資を経験したことで、家を「資産」として見る目が養われました。私は投資家といえるレベルではありませんが、資産価値やリスクを考慮する習慣が身についており、それが賃貸を選ぶ大きな要因になっています。この視点がなければ、長期的な視野を持たずに購入していた可能性が高いと感じています。


再開発や資産価値の楽しみがない田舎の不動産

都会では再開発プロジェクトが活発で、新しい商業施設や駅前開発が次々と進行しています。これにより、地域全体の価値が向上する期待が持てます。

一方、田舎では再開発の可能性が低く、エリア全体の成長が見込めません。資産としての魅力が低いだけでなく、住むことへのワクワク感も欠けています。


賃貸派の結論:合理性と未来の選択肢

持ち家も賃貸も、それぞれにメリットとデメリットがあります。しかし、田舎における持ち家のリスクや制約を考えると、私は今のところ賃貸を選んでいます。それは、投資をしている中で「資産価値」や「将来性」を重視する視点が身についているからです。

賃貸であれば、エリアを柔軟に選べるだけでなく、将来的な選択肢を広げることができます。今後も家を選ぶ際には、地域の成長や資産価値を考えながら、自分にとって本当にワクワクする選択をしていきたいと思います。


この記事が、読者の皆さんにとって新たな視点を提供し、持ち家と賃貸の選択について考えるきっかけになれば幸いです。

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出典・参考資料

  1. 総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2023年(令和5年)」 (総務省統計局公式サイト)
  2. 国土交通省「住宅・土地統計調査報告」 (国土交通省公式サイト)
  3. 地方創生に関する各種報告書 (内閣府地方創生推進事務局)
  4. 東京都不動産市場レポート (東京都都市整備局)

この記事が、読者の皆さんにとって新たな視点を提供し、持ち家と賃貸の選択について考えるきっかけになれば幸いです。

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