以前こんな記事を書きました。
ボーナスって、家族のためにも使いたいし、将来のために残しておきたいし、投資にも回したいし…とにかく悩む存在なんですよね。
結局あの記事では、「使わなかったことに意味がある」という視点で、見送る選択の価値について書きました。
そして今回も、ちょっと似たようなことがありました。
テーマは「引っ越し」。
子どもも2歳を過ぎて、「そろそろもう一部屋ほしいよね」なんて会話が自然と出てくるようになって、家族のことを思えば引っ越しも前向きな選択肢のひとつ。
…だったんですが、いろいろ検討した末に出した答えは、「動かない」という決断でした。
今日はその時のリアルな迷いと、最終的に得られた“納得感”について、ちょっとお話ししてみようと思います。
合わせて読みたい!
1. 多くの人が感じる「引っ越し=家族のステップアップ」という前提
Contents
うちも子どもが1歳を過ぎたあたりから、こんな会話が増えてきたんです。
「そろそろ、もう一部屋あった方がいいんじゃない?」って。
例えば──
・寝室とリビングが分かれてた方が、夜泣きしてもお互い気を使わなくていい
・子どものおもちゃが増えて、リビングが散らかりっぱなしになる
・将来的には子ども部屋も必要になるし、早めに考えといた方が…
こういう"あるある"な状況、きっとどの家庭にもあると思うんですよね。
しかも「引っ越す=家族のステップアップ」みたいな空気って、ちょっとあるじゃないですか。
環境が変わることで、なんか生活が良くなる気がする…そんな期待感もあって。
だからこそ、うちも前向きに引っ越しを検討し始めました。
2. 現状の暮らしと引っ越し後のコスト増
でも、ここで現実的な問題が出てきます。家賃の上がり幅です。
今の住まいは1LDKで、家賃・共益費・駐車場など全部含めて月6万円くらい。
正直、かなりコスパいいと思ってます。日当たりも悪くないし、収納もそこそこある。
で、次に候補にしたのが2LDKの物件。
「一部屋増えるだけで、暮らしやすくなるなら…」と思ってたんですが──
家賃は約9万円。差額は月3万円。つまり、年間で36万円の固定費アップ。
これって例えば、
- 高配当株に36万円を投資したら、年利5%で年間1.8万円の配当が得られる。
…そう考えると、「一部屋=3万円」の価値って、結構シビアに考えたくなるんですよね。
3. 現地で感じた“違和感”
じゃあ実際どうなんだろう?と、気になる物件をいくつか内見してみたんです。
条件としては、築4年ほどで比較的新しめ。
駅もまぁまぁ近くて、キッチンがかなり広くなっているのが特徴的な物件でした。
最初は「これならアリかも?」と思いながら中に入ったんですけど、
一通り見て回ったあたりで、ふと違和感を感じ始めました。
たしかにキッチンまわりは広くて快適そうだったんですが、
部屋全体を見渡してみると、「あれ、そこまで広く感じないぞ?」と。
理由の一つは、部屋が完全に壁で仕切られていたこと。
2LDKって、もっと“開放感”があると思ってたんですが、
各部屋がきっちり独立してるせいか、むしろ「こぢんまりしてるな…」って印象の方が強かったんです。
しかも、リビングも広くはなくて、「子どものおもちゃが増えたら意外と狭く感じそう」って未来も想像できてしまって。
こうなると、自然と出てくるのがこの問い。
「これで家賃+3万円…本当に見合う?」
いくら築浅で条件が良くても、「感覚的に“広くなった”と思えない物件」に毎月3万円上乗せするのはちょっと違うなと感じました。
そして、もう一つ心の奥でモヤモヤしていたのが、
「この物件を逃したら、次はないかも…」という根拠のない焦り。
今思えば、引っ越すこと自体が“目的”になりかけてたのかもしれません。
最初は家族のため、自分たちの暮らしの質を上げるため、という目的だったはずなのに。
その視点が少しズレてたことに気づけたのも、大きかったです。
4. 引っ越し“しない”という選択と、得られた納得感
いろいろ物件を見て、家族とも相談して、最終的に出した結論は──
**「今回は引っ越さない」**という選択でした。
家賃が上がっても払えないわけじゃない。
条件面も「悪くはない」。
だけど、それでも**“今じゃない”と感じた違和感は無視できなかった**。
むしろ、「無理に動かなかったこと」が、今はすごくしっくり来てます。
たとえば、今回見送ったことで得られたのは…
- 今の生活に対する“納得感”が深まった
- 「次に引っ越すならこういう条件が欲しい」っていう基準が明確になった
- 家賃に3万円上乗せするなら、それをどう使うか?という視点が持てた
結果的に、ただ家を広くすることが正解じゃないって気づけたのが一番の収穫だったと思います。
「家族のため」っていう言葉って、便利だけど怖くもあって。
それを理由にして、どこか妥協しようとしてた自分もいたんですよね。
だからこそ、一度立ち止まって「今じゃない」と判断できたことに、ちゃんと意味があったなと思ってます。
5. 情報に流されず、感覚も信じていい
今回、引っ越しを検討してみて、すごく大事だと感じたのが
**「情報と感覚、どっちも大事」**ってことでした。
ネットで調べれば「2LDKがオススメ」「子育て世帯は早めに引っ越すべき」とか、
正解っぽい情報が山ほど出てきます。
でも、それが“自分たち家族にとっての正解”とは限らない。
内見で感じた違和感、生活に対するリアルなイメージ、支払いへの納得感…。
そういうのもちゃんと加味して決断するからこそ、「引っ越さなかった」ことにも意味が出てくる。
言い換えれば、**「何かを“しない”と決めるには、ちゃんと向き合う時間が必要」**なんだなと。
もし同じように、
「そろそろ引っ越しすべきかな…」と考えている人がいたら、
“焦って動く前に、自分たちにとっての納得感を大事にしてほしい”って伝えたいです。
情報を集めるのも大事だけど、
最後は「感覚」や「直感」にもちゃんと耳を傾けていい。
それもまた、家族の幸せを考える上で立派な判断軸だと思います。