こんにちは、配当クラフトマンです。
本記事では、私の投資遍歴を振り返りながら、配当金再投資戦略との出会いについてお話ししたいと思います。その背後には、私にとって大きな転機となった一冊の書籍、『株式投資の未来』がありました。
株式投資との出会い
私が株式投資を始めたのは、20代後半の頃でした。当時は、資産形成や投資について右も左も分からず、手当たり次第に情報を収集していました。株式投資を始めたきっかけは、友人の勧めで購入した日本の個別株。しかし、購入した銘柄の株価が上下するたびに一喜一憂し、投資というよりもギャンブルに近い感覚で取引をしていたのが正直なところです。
投資を始めて数年が経過する中で、私は何度も失敗を経験しました。特に、株価の下落局面では損切りが遅れたり、感情的な売買をしてしまったりと、自分の投資スキルの未熟さを痛感しました。
『株式投資の未来』との出会い
そんな私に転機をもたらしたのが、ジェレミー・シーゲル氏の名著『株式投資の未来』との出会いです。この本を手に取ったのは、資産運用に行き詰まりを感じ、投資の根本を見直したいと思っていた時でした。
本書は、長期投資の重要性や株式市場の本質について、膨大なデータをもとに明快に解説しています。その中でも特に印象に残ったのが、“配当再投資”の威力について触れた章でした。
シーゲル氏は、株式市場の歴史を紐解きながら、配当再投資が総リターンに与える圧倒的な影響をデータで示しています。
“配当を受け取るだけでなく、それを再投資することで、長期的な資産成長が加速度的に高まる。”
この一文が、当時の私にとって新しい世界の扉を開くようなものでした。
配当金再投資へのシフト
『株式投資の未来』を読んだ後、私は投資スタイルを大きく変えました。それまでの短期的な値上がり益を狙う投資から、配当金再投資を中心とした長期的な資産形成を目指す投資へとシフトしました。
まず始めたのは、安定的に配当を支払う実績のある高配当株への投資です。そして、受け取った配当金は迷わず同じ銘柄や新たな高配当株に再投資することで、配当収入を着実に増やしていきました。
再投資の効果を感じたのは、数年が経った頃です。毎年の配当金が少しずつ増え、再投資額が増えることで配当金がさらに増えるという「配当の雪だるま効果」を実感しました。
さらに、この戦略があったからこそ、コロナショックのような大暴落を乗り越えることができました。市場が大きく下落した際、多くの投資家が不安に駆られる中で、私は配当金を使ってむしろ買い増しを行いました。これは『株式投資の未来』で学んだ長期的視点があったからこそできたことです。この経験は、私の投資家人生において大きな糧となりました。
「暴落は、良い銘柄を安く買えるチャンスだ」 という考えを持てたのは、配当再投資戦略の力を信じていたからです。
現在の投資スタイル
今では、私のポートフォリオは高配当株を中心とした構成となり、配当金収入は年間150万円を超えるまでになりました。配当金再投資を続ける中で、短期的な株価変動に振り回されることが少なくなり、精神的な安定も得られるようになりました。
配当金再投資戦略は、一見地味で時間がかかるように思えるかもしれません。しかし、長期的に見ればその効果は計り知れません。この投資法に出会えたことで、私の資産形成の方向性は確固たるものとなりました。
おわりに
『株式投資の未来』との出会いがなければ、私は今の投資スタイルにたどり着けなかったかもしれません。この本に書かれている内容は、単なる理論ではなく、実際の投資生活の中で何度もその有用性を感じるものばかりです。
配当金再投資に興味がある方、投資の軸が定まらない方には、ぜひ一度この本を読んでみることをお勧めします。そして、配当再投資という地道ながら強力な戦略を活用し、皆さんの資産形成の道筋を見つけてください。
参考リンク: 『株式投資の未来』(Amazonページ)