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「9%の高配当株が無配転落…!私が学んだ3つの教訓とリスクを避ける投資術」

【高配当投資の落とし穴】無配転落の経験から学んだ「高利回りの罠」とは?

この記事を読むと学べること

✅ 高配当株の「無配リスク」とは何か?
✅ 無配転落する銘柄の特徴とその見抜き方
✅ 利回りだけで選ぶと危険な理由と、安全な銘柄の選び方
✅ 損切りの判断基準とリスク管理の重要性

「高配当株=安定収入」と考えがちですが、実は一部の銘柄には「無配転落」のリスクが潜んでいます。

私自身、投資を始めた頃にLumen Technologies(LUMN)という高配当株に手を出し、無配転落と株価暴落で大きな損失を経験しました。その苦い教訓を活かし、最近のNextEra Energy Partners(NEP)の無配ニュースを見た際、「もし持っていたら確実に損切りしていたな」と冷や汗をかきました。

本記事では、私の実体験をもとに、無配転落する銘柄の特徴や高配当株を選ぶ際の注意点を解説します。これから高配当投資を始める方や、リスク管理を強化したい方にとって、不要な損失を防ぐヒントになるはずです。

1. 無配転落を経験したLUMNの失敗談

私は米国株の高配当投資を始めたばかりのころ、Lumen Technologies(LUMN)という通信株に投資しました。

Lumen Technologies(ルーメン・テクノロジーズ)企業概要

項目内容
会社名Lumen Technologies, Inc.(旧CenturyLink)
ティッカーLUMN
設立年1968年
本社所在地アメリカ・ルイジアナ州モンロー
業種通信・ネットワークサービス
主な事業光ファイバー通信、クラウド接続、データセンター、セキュリティソリューション
過去の配当状況2022年に無配転落
株価推移かつて30ドル台 → 1桁台に暴落
特徴高配当銘柄だったが、事業環境悪化により無配・株価低迷

📉 なぜLUMNに投資してしまったのか?

❌ 配当利回りが10%以上!
❌ 通信業界なので安定しているはず…?
❌ 将来的な成長も期待できる(と考えた)

「10%超の配当があるなら、お金がどんどん増えるじゃん!」と安易に考えて投資。しかし、結果は…

  • 2022年に無配転落
  • 株価は暴落(30ドル台→1桁台)
  • 配当どころか元本も大幅減

まさに「高配当の罠」にハマった形です。


2. NEPの無配ニュースで冷や汗… でも学びが活きた

LUMNの失敗から、「高利回りの罠を見抜く力」が身につきました。そのおかげで、最近のNextEra Energy Partners(NEP)の無配リスクをいち早く察知し、投資を避けることができました。

NextEra Energy Partners(NEP)企業概要

項目内容
会社名NextEra Energy Partners, LP
ティッカーNEP
設立年2014年
本社所在地アメリカ・フロリダ州ジュノビーチ
業種再生可能エネルギー
主な事業風力・太陽光発電、バッテリー貯蔵事業
過去の配当状況かつて高配当(利回り約9%)→ 2024年に無配転落
株価推移高配当銘柄として人気 → 金利上昇の影響で株価下落
特徴再生可能エネルギーの成長企業だが、金利上昇により資金調達が厳しくなり、配当維持が困難に

📉 NEPの無配転落ニュース(2024年)

  • 利回り約9%の高配当銘柄だったが…
  • 金利上昇で資金調達が難しくなり、無配転落
  • 結果:株価下落&配当ゼロへ

過去のLUMNの経験がなければ、私もNEPに投資していたかもしれません。しかし、「高利回りの裏にはリスクが潜んでいる」と学んでいたおかげで、危険を察知し回避できました。


3. 無配に陥る銘柄の特徴とは?

では、LUMNやNEPのように無配に転落する可能性が高い銘柄にはどんな共通点があるのでしょうか? いくつかのポイントを整理しました。

① 高すぎる配当利回り(8~10%以上)

📌 なぜ危険?
→ 「市場がリスクを織り込んでいる」可能性が高い!
株価が大きく下がったことで表面的に利回りが高くなっている場合、市場は「この企業の配当は持続不可能」と判断している ことが多い。

例:

  • LUMN(無配転落前、利回り10%超)
  • NEP(無配転落前、利回り9%)

✅ 対策:
配当利回りが極端に高い銘柄は、「なぜ利回りが高いのか?」をよく調べる。


② 配当性向が高すぎる(80%以上)

📌 なぜ危険?
→ 利益のほぼすべてを配当に回している企業は、減益時に配当を維持できない!

例:

  • LUMN → 配当性向100%超え(赤字でも配当を出していた)
  • NEP → フリーキャッシュフローが不足し、配当の維持が困難に

✅ 対策:
📌 配当性向が50%以下の銘柄を選ぶ!
📌 フリーキャッシュフロー(FCF)がプラスか確認する!


③ 金利上昇に弱いビジネスモデル

📌 なぜ危険?
→ 借金で事業を回している企業は、金利上昇で資金調達が難しくなる!

特に注意すべき業種 ⚠ MLP(パイプライン系)
⚠ REIT(不動産系)
⚠ インフラ関連(NEPのような再エネ系)

このタイプの銘柄は、低金利時代には高配当を維持できるが、金利が上がると配当を維持できず、無配転落するリスクがある!

✅ 対策:
📌 借金の比率(D/Eレシオ)を確認する!
📌 金利上昇局面では「金利に強い銘柄」にシフトする!


4. 無配転落したらどうする?損切りの基準

もし無配転落してしまった場合、以下のように対応を考えるのが賢明です。

✅ 即損切りすべきパターン

  • 業績回復の見込みがない(LUMNのようなケース)
  • 配当が主目的の銘柄(無配なら持つ意味がない)
  • 負債が多く、将来性がない

✅ 多少の減配なら様子を見るパターン

  • 一時的な業績悪化(例:コカ・コーラの一時的減配)
  • 配当貴族のような長期安定企業(過去に減配しても復活した実績がある)

まとめ:行き過ぎた高利回りには要注意!

LUMNやNEPのように、高利回りに惹かれて投資し、結果として無配・暴落に直面するケースは決して珍しくありません。しかし、私はこれを「投資の失敗」とは考えていません。むしろ、高配当投資のリスクと本質をより深く理解するための経験だったと思っています。

それでも私は投資を続けます。
なぜなら、投資とは単に勝ち負けではなく、試行錯誤を通じて成長し、資産を築くプロセスだからです。LUMNの失敗がNEPを回避するきっかけとなったように、学び続けることで、より洗練された投資戦略を構築できるはずです。

今回のLUMNとNEPのケースから学べることは、「利回りの高さだけで銘柄を選ぶと痛い目に遭う」ということです。

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