投資を始めて6年目。この期間で「行き過ぎた投資家」とも言えるほど配当金再投資を愚直に続け、気がつけば当初の目標をほぼ達成していました。
しかし、この道のりは単に「うまくいった」と言えるものではなく、苦悩や試行錯誤を伴うものでした。ここでは、自身の投資人生を振り返りながら、10年後、20年後の未来を見据えた展望と、その中での課題を深掘りしていきます。
1. 投資を始めた当初の目標:年間200万円の配当金
6年前に投資を始めた際、最初に立てた目標は「年間200万円の配当をもらうこと」。この金額は当時の年間支出に基づいたものでした。しかし、6年が経過し、今ではその目標をほぼ達成しています。
この結果は、配当金を再投資するというシンプルな戦略を愚直に実行し続けた成果です。一方で、200万円という金額が現在の生活感覚では「足りない」と感じるのも事実です。インフレや生活費の増加がその理由です。実際、日本の消費者物価指数はこの6年間で上昇傾向にあり、支出に対する感覚が変化していることを実感します。
2. 10年後、20年後の目標:300万円以上の配当金
6年目で当初の目標を達成した今、次なる目標は「年間300万円以上の配当金」。この金額は、将来的に家族と過ごす生活費や教育費を十分に賄える額です。10年後、20年後には子供の成長や教育、家族旅行など配当金を使う機会が増えることが想定されます。そのため、目標を上方修正し、さらなる高みを目指しています。
地方から都市部への移住という野望
一方で、20年後に想定される課題もあります。息子が成人を迎える頃、地方に住み続ける選択肢が必ずしも最適ではない可能性があります。総務省の「人口減少と地域経済に関する報告書」によると、日本の地方は今後も人口減少が進み、インフラや公共サービスが縮小するリスクがあります。
現在住んでいる地域がその影響を受ける可能性を考えると、都市部への移住という選択肢も視野に入れています。このため、配当金だけでなく、資産全体を増やし、都市部での生活にも対応できる経済基盤を築いておきたいと考えています。
3. 行き過ぎた投資家としての「苦悩」と「清々しさ」
サラリーマン時代の苦悩
かつて、サラリーマンとして働いていた頃は、上司や同僚からの評価を気にしながら、周囲に合わせる日々を送っていました。その生活は正直「きつい」もので、半分諦めのような気持ちもありました。「これしかないから仕方ない」という思いで、自分を押し殺していた時期です。
現在の清々しさ
投資を続け、経済的な余裕が生まれた今、「評価に囚われない生き方」ができています。その結果、無理に周囲に合わせる必要がなくなり、逆に効率的に仕事を回せるようになりました。サラリーマン時代の苦悩を経験したからこそ、今の自由と清々しさが際立っています。
4. 投資を始めていない人が過半数という現実
「行き過ぎた投資家」として投資に没頭している自分ですが、実は日本全体ではまだ投資を始めていない人が多数派です。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、金融資産を保有している人のうち、株式や投資信託に投資している人は約25%に過ぎず、過半数以上が預金や現金を中心とした運用を続けています。
この現実を踏まえると、投資という選択肢を取っていること自体が「少数派」であり、さらに「配当再投資」というスタイルはさらに限られた道です。
5. 再投資の効果:数字が語る未来
配当金再投資の効果を数値で見ると、その威力は圧倒的です。以下は、自身の過去6年間の配当金推移のデータと、再投資による将来予測のシミュレーションです。
6年間の配当金推移
- 1年目: 30万円
- 3年目: 80万円
- 6年目: 200万円(目標達成)
10年後、20年後の予測
仮に再投資を愚直に続けた場合、以下のような配当金の成長が期待されます。
- 10年後: 年間配当金 320万円
- 20年後: 年間配当金 600万円
これが「複利の力」の証明です。特に再投資の継続が複利効果を生むことで、資産と配当金が雪だるま式に増える未来が見えます。
『配当金再投資の設定条件』
1. 利回り(配当利回り)
- 想定利回りは**年4~5%**としています。
- 高配当株ポートフォリオとして現実的な水準。
- 特に米国高配当ETFや高配当個別株を主力とした場合に達成可能な範囲。
2. 再投資の成長率
- 再投資による複利効果を考慮し、配当金をすべて再投資した場合、以下を想定しています:
- 配当成長率:年2~3%
→ 高配当株の中には、年々配当金を増配する銘柄が多いため、これを加味。
- 配当成長率:年2~3%
3. 資産の増加シミュレーション
- 仮に初期投資金額を5,000万円と想定すると:
- 初年度配当金:200万円(利回り4%)
- 再投資を毎年繰り返すことで、配当金自体が複利で増加。
→ これにより、10年後に320万円、20年後に600万円の配当が見込まれる。
6. 長期投資の意義:愚直に再投資を続ける
投資は簡単な道ではありません。しかし、愚直に再投資を続けることが、配当金という果実を増やす唯一の方法であると信じています。リーマンショックは経験していませんが、コロナショックを乗り越えた経験から、暴落があっても再投資を止めないことが重要であると学びました。
7. まとめ:10年後、20年後を見据えて
- 6年目の現在: 当初の目標である年間200万円の配当金を達成。
- 次の目標: 10年後に300万円、20年後には600万円を目指す。
- 地方から都市部への移住も視野に入れる: 総務省のデータを参考に、地方のリスクを考慮しながら柔軟な選択を目指す。
- 投資スタイルの継続: 再投資を愚直に続け、資産形成をさらに加速させる。
未来がどうなるかは分かりませんが、投資を続ける限り、経済的自由と選択肢を広げる道は確実に開けていくと確信しています。「行き過ぎた投資家」の挑戦はまだ終わりません。