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コロナショックをどう乗り切ったか:初めての暴落経験と投資哲学の変化

2020年、コロナショックという未曽有の市場暴落が起こりました。
それは私にとって初めての本格的な暴落経験であり、サーキットブレーカーという言葉が現実のものとして響いた瞬間でした。ニュースでは連日のように「未曾有の危機」「世界経済の終わり」といった言葉が飛び交い、不安が市場を包み込みました。当時の私は、投資家としてどのように行動するべきか悩みながらも、ある信念に基づき決断をしました。その経験が、現在の私の投資哲学に大きな影響を与えています。


初めての暴落を経験して

コロナショックが発生した時、私は投資を始めてから数年が経過しており、ある程度の市場知識はありました。しかし、急激な株価の下落を目の当たりにするのは初めてのことでした。特に、数日間にわたり何度もサーキットブレーカーが発動する様子を見たときは、市場の恐怖感が肌で感じられるようでした。

ニュースやSNSでは、「このまま株価はゼロになるのではないか」といった極端な意見が溢れており、その声に耳を傾けると、不安がどんどん増していくのを感じました。含み損の拡大に胸がざわつく日々。それでも、「この局面で売ってしまったら負けだ」という意識が私を支えていました。


「保有」と「買い増し」の決断

暴落時の対応として、私は次の2つを選びました。

  1. 保有を続けること
  2. 買い増しを行うこと

この行動を取れた背景には、過去の暴落局面から学んだ教訓がありました。リーマンショックやITバブル崩壊といった歴史的な暴落局面では、短期的には市場が冷え込むものの、長期的には必ず回復してきたというデータを見ていました。

「安くなった今こそ、将来のための種をまくべきだ」
そう考え、私は積極的に買い増しを行いました。特に、配当利回りの高い安定した銘柄やインデックスファンドを狙いました。その結果、コロナショック後の急回復で、ポートフォリオは以前よりも強固なものになり、配当金も増加しました。


コロナショックの教訓

コロナショックが特異だった点は、「短期間での急回復」でした。パンデミックが始まり、ロックダウンが行われた直後から、中央銀行や政府による積極的な財政・金融政策が発動され、株価は驚くべきスピードで回復していきました。この回復を目の当たりにしたことで、私は以下の教訓を得ました。

  1. 市場の回復を信じること
    暴落時の売却は「実現損」を意味し、回復時の利益を取り逃すことになる可能性が高い。
  2. 暴落に備える準備を普段からすること
    コロナショックの際、買い増しを行えたのは、事前にキャッシュを用意していたからです。
  3. 冷静さを保つことの重要性
    恐怖に支配されると、短期的な感情で売却を決断してしまうリスクがあります

数年単位で低迷する市場への備え

一方で、コロナショックは一時的な暴落だったため、比較的短期間で回復しました。もし、次の暴落が数年単位で市場が低迷するようなものであったら、同じように対応できるのか、という疑問が残ります。

ここでこれまでの暴落局面とその後の回復までを示しましたので確認します。

1. 世界大恐慌(1929年)

  • 最大下落率: 約83%
  • 回復期間: 約15年
    • 1929年のピークから83%の下落を経て、元の水準を超えるまでに約15年を要しました。 マイインデックス

2. オイルショック(1973年)

  • 最大下落率: 約43%
  • 回復期間: 約4年

3. ブラックマンデー(1987年)

  • 最大下落率: 約30%
  • 回復期間: 約2年

4. ITバブル崩壊(2000年)

  • 最大下落率: 約45%
  • 回復期間: 約6年

5. リーマンショック(2008年)

  • 最大下落率: 約50%
  • 回復期間: 約5年

6. COVID-19ショック(2020年)

  • 最大下落率: 約35%
  • 回復期間: 約5ヶ月

最大で約15年かかったのですね…。これについては正直なところ、「経験してみないとわからない」と感じています。しかし、これまでの経験値は必ず生きると思っています。具体的には以下のような行動を考えています:

  1. キャッシュポジションを一定割合で維持し、長期的な買い増しを継続する。
  2. 配当金や分配金を使って、投資資金を補填する。
  3. 冷静にポートフォリオを見直し、必要に応じてリバランスを行う。

初心者の方に伝えたいこと

暴落時の経験から、これから投資を始める方や初心者に向けて伝えたいことがいくつかあります。

  1. 暴落はチャンスと捉えるべき
    初めて暴落を経験すると恐怖心が先立つかもしれません。しかし、それは将来のリターンを増やす絶好の機会でもあります。
  2. 日々の準備が重要
    キャッシュを一定割合保有する、積立投資を習慣化するなど、普段から暴落に備える準備をしておくことで、いざというときに冷静に行動できます。
  3. 焦らず、自分のスタイルを確立すること
    他人の意見に左右されず、自分のリスク許容度や投資目的に合わせた行動を取ることが大切です。

結論:暴落経験が投資家としての糧になる

コロナショックは、私にとって投資家として大きな転機となりました。初めての暴落を経験し、「恐怖を乗り越える勇気」と「冷静な判断力」の重要性を学びました。そして、この経験がこれからの市場変動にも対応できる自信を与えてくれています。

投資は、失敗や成功を通じて学び、成長していくものです。これを読んでくださった方も、自分自身の経験を大切にし、長期的な視野で投資を続けてほしいと思います。そして、どんな状況でも、常に前向きに投資を楽しむことを忘れないでください。


読者に共感を呼びかけるメッセージ
「暴落は怖いものではなく、成長のチャンスです。一緒に経験を積み、強い投資家になりましょう!」

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