2024年が終わろうとしています。この1年、私は「配当クラフトマン」として、配当金再投資を核とした独自の投資スタイルを磨き続けてきました。資産総額は¥38,594,932、前年比で約¥10,335,266の増加を記録。投資歴5年目にして、投資スタイルの意味や成果を深く見つめ直す年となりました。
その過程で、インデックス投資という効率的な選択肢と、自分が選んだ配当金再投資を改めて比較する場面が何度もありました。結果だけを見れば、インデックス投資一択の方がリターンは高かったかもしれません。それでも、私は自分が選んだ道に後悔はありません。それは、配当金再投資が私に「楽しさ」と「達成感」を与えてくれるスタイルだからです。
もしインデックス投資を選んでいたら:効率性の魅力
インデックス投資はシンプルで効率的です。今年のようにドル円が年初の130円台から年末には150円近くまで円安が進む中で、S&P500やNASDAQ100に連動するファンドは強いリターンを示しました。
インデックス投資一択で運用していれば、キャピタルゲインを効率的に積み上げ、資産総額はさらに増えていたかもしれません。
また、ドル建て資産の多い私にとって、インデックス投資は通貨リスクを分散しながら成長を追求できる強力な選択肢です。この「シンプルさ」こそが、インデックス投資の最大の魅力でしょう。
配当金再投資が与えてくれた価値:数字以上の楽しさと達成感
一方で、配当金再投資が私に与えてくれたのは、資産を運用する過程そのものを楽しむ喜びでした。
1. 配当金が生む「働いている感覚」
2024年、私は年間約150万円の配当収入を得ました。月々の配当金が振り込まれるたび、「資産が働いてくれている」という感覚を味わうことができ、これがモチベーションになりました。
2. 配当金の活用:お金の使い方を考える楽しみ
配当金の一部を再投資に回す一方で、自己投資や趣味にも活用しました。今年は資格取得やプログラミング学習に配当金を充て、新たなスキルを得ることができました。こうした「お金をどう使うか」を考えるプロセスそのものが、私にとって投資の楽しみの一部です。
3. 利確と損切りの裁量が生む充実感
今年は、ベライゾン(VZ)やウォルグリーン(WBA)を損切りし、その資金をより効率的な投資商品に再配分しました。このように、銘柄ごとに適切な判断を下す裁量が、私にとって投資の面白さを感じさせてくれる要素です。
ドル円の推移と通貨リスクへの気づき
2024年のドル円相場は、私にとって「資産をどの通貨で持つべきか」という新たな視点を教えてくれました。年初130円台から始まり、年末には150円近くまで円安が進行。ドル建て資産を多く持つ私のポートフォリオは円安の恩恵を受けましたが、逆に円高局面ではリスクとなる可能性もあります。
インデックス投資では、通貨リスクをある程度分散できる一方で、配当金再投資ではこうしたリスクを意識しつつ柔軟に対応する必要があります。2025年以降は、円建て資産の比率を増やしながらバランスを取る戦略を進めていく予定です。
投資歴5年目で得た学び:「放置」と「動かす」のバランス
投資歴5年目となった今年、「放置する勇気」と「適度に動かす柔軟性」のバランスを学びました。インデックス投資では「放置」が基本ですが、配当金再投資では「資金の停滞を防ぐ」意識も求められます。この2つを融合し、自分らしい投資スタイルを模索することが、私にとっての成長でした。
2025年に向けて:両者のいいとこ取りを目指す
来年は、インデックス投資と配当金再投資を融合させたハイブリッドな戦略を実行します。
- 積立NISA枠では、S&P500やNASDAQ100に連動するインデックスファンドを中心にシンプルな資産成長を狙う。
- 配当重視の投資信託では、安定したインカムを生み出し、配当金再投資を続けていく。
おわりに:自分の選択に後悔はない
「インデックス投資を選んでいればもっと資産が増えていたかもしれない」と考えることはあります。それでも、配当金再投資を選んだことで得られた楽しさや達成感は、私にとってかけがえのない価値です。結果だけでなく、プロセスを楽しむことこそが私の投資哲学なのです。
これからも「配当クラフトマン」として、自分に合った投資スタイルを追求し続けます。そして、この経験が読者の皆さんにとっての気づきやヒントになれば幸いです。